今回は腰痛と姿勢との関係性について簡単にお伝えをしてきます。
腰痛が起こる方は姿勢の悪さがある・仕事や家事などで不良姿勢をとらなければいけないという方がたくさんおられます。
どのような姿勢がどのくらい腰へ負担がかかるのかを理解して腰痛予防の知識として活用して頂きたいと思います。
姿勢と椎間板内圧
背骨と背骨の間には椎間板というクッションがあります。
この椎間板は屈む・曲げる・捻るなど様々な動きの中で大きな圧力が加わっています
繰り返し・持続的な負荷がかかることで結果的に腰の状態を悪くしていくのです。
実は立っているときよりも座っている方が腰(椎間板)への圧力がかかっているのはご存知でしょうか?
さらに前かがみになって座ることで立っている時の約2倍の圧力が椎間板へ圧力がかかっているとのことです。デスクワークの方はいかに姿勢を正しくして仕事をするかで腰の健康寿命が変わってくるといえます。
立ち姿勢で前かがみで重いものを持つ際には2.2倍の負担がかかるとのことですので、中腰で作業をするような方は腰への負担を和らげるような所作をすることが大切です。
腰への負担を減らす工夫
ではどのように工夫をすれば腰への負担は軽減するのでしょうか?
簡単にですが座り方・荷物の持ち方について簡単に説明をいたします。
正しい座り方
①足の裏がしっかり着く
両足がしっかりと床につくことで体重(重力)を地面に分散します、さらに踏ん張りがきくので安定して腰への負担を減らすことができます。
椅子が高い場合は踏み台をおくような工夫をしていただき、バーカウンターのような高い椅子は避けてください。
②骨盤を立てる
骨盤を立てて座ることによって坐骨で座る状態になります。
坐骨で座ることによって椎間板や骨盤と背骨の筋肉・関節への負担を減らすことが出来ます。
長時間の座り姿勢のさいには最も大切なポイントになります。
③クッションを使う
クッションをつかうことで腰への負担を減らすこと出来ます。
ひとつはお尻の下に低反発の薄いものでよいのでクッションを敷いてください。
腰と骨盤の関節への負担を軽減することができます。
ふたつ目は腰と背もたれの間にクッションをはさんでください。
やわらかすぎないものが適しており背骨が前に押されて良い姿勢を維持します
正しい荷物の持ち方
荷物の持ち上げのときに最も駄目なのは腰だけで持ち上げようとすることです。
正しい持ち方は
①荷物の近くに足を軽く広げ立つ
②腰は出来るだけ丸くせずに股関節とひざを曲げて屈む
③腰だけでなく下半身を使い体全体で真上に持ち上げる
荷物を下ろす際にも腰だけでなく股関節とひざを上手く使い屈んでおこなってください。
このように腰には思っている以上の負担がかかり続けていますので、腰痛予防のためにも姿勢を意識して一生動ける腰作りをしていきましょう。