「急性腰痛」いわゆる「ぎっくり腰」が起こった時に応急処置としてできるセルフケアについて簡単にお伝えをしていきます。
ぎっくり腰の自分自身で出来るケアとして最も大切な方法は「アイシング」をおこなうことです。
よく温めるのか?冷やすのか?というご相談をお聞きしますが、「冷やす」ということを皆様に指導させて頂きます。
なぜならぎっくり腰は関節・筋肉・その他軟部組織が炎症を起こし熱が溜まった状態になっているので炎症を早く取り除くことが緩和への第一歩となります。
その為にもアイシングをおこなうというケアが最適な方法となるのです。
ただし適当におこなっていても効率よく炎症・熱をとることができません。
今回はぎっくり腰のセルフケアとしてアイシングの大事なポイントを3つ説明します。
アイシングの大事なポイント
①氷のう(アイスバッグ)を使う
負傷した腰の炎症をとるには氷のう(アイスバッグ)を使うことが重要です
保冷材は実は身体の熱を取りにくく、湿布は炎症をとることは期待できるものではありません。
氷のうでの氷水の温度は炎症の熱を取りやすいという特徴があるので、アイシング時には氷のうを使うことをオススメしています。
②アイシングする場所
アイシングをするさいの場所は「骨盤」+「腰」におこなってください。
ぎっくり腰では腰の筋肉と骨盤の関節のどちらも傷めていることが多くみられます。
ですのでどちらのアイシングもおこなっていただきたいですが、特に負傷直後は骨盤の後ろの仙腸関節という部分を中心にアイシングをおこなっていただくと緩和が早まります。
③アイシングの体勢
腰の不調が強い場合でのアイシングをおこなうときの体勢は2つです。
横向きで寝ながら、もしくは座りながら冷やすのが腰に負担をかけない適した体勢となります。
上向き・下向きで寝た状態でのアイシングは腰への負担が大きく悪化させる可能性があるのでご注意ください。
冷やす時間は15分ほどを目安に無理がなければ数セットおこなってみてください。
急性の腰痛はツラさが起こってから2.3日の間に炎症をどれだけ早くとれるかで緩和するまでの期間が変わってきますので、安静にしつつ徹底してアイシングをしてください。
とはいえ、どうしても動かなければいけないという場合もあると思います。
そんなときには悪化させないようにコルセットを装着してください。
その他にもぎっくり腰を悪化させないための知識も簡単にお伝えします
ぎっくり腰での禁止事項
①お風呂に入る
先ほどもお伝えしたとおり負傷直後は炎症がおこり燃え上っているような状態です。
そこに熱を加えると炎症はさらに強くなってしまいますので1週間ほどは入浴を控えて下さい。
②アルコールを飲む
炎症が強い時期にアルコールを飲むと腰の炎症がさらに強くなる恐れがありますので飲酒は控えて下さい。
③カイロを使う
カイロを使って血行を促進しようとする方がおられますが、こちらもお風呂と同じでさらに炎症を強めてしまいますので控えて下さい。
以上がぎっくり腰になってしまったときに出来るセルフケアとなります。
あくまで応急処置となりますのでクセにならないよう整骨院・整体院などで施術をおこない健康な腰づくりをおこなってください。